白猫闘病日記

チンチラシルバー17歳、心筋症が見つかってから今日まで。

しろねこ17歳10ヶ月を看取って。羊毛フェルトでブローチ作り。

羊毛フェルトでブローチ作り

みーさんの病気が判明する前から行こうと思っていた「羊毛フェルト教室」。申し込んだ後、介護や看取りで行けず、先日参加してきました。

申し込んでしばらくして病気が判明し、記念に残るものにしたいと思い、みーさんの毛を混ぜて作れないか?と講師の方に相談しました。
「是非やってみましょう!」と快諾していただき、本人には「今度少し毛を拝借するからね。ごめんよ?」と伝えておきました。

結局、その後あっという間に容体が悪くなり、2週間で旅立ってしまい……「あぁ、遺品作りになってしまったな。」と思いながら、「きっとシャーしてるだろうけど、いつでも思い出せるように毛を拝借させてね。」と毛を刈らせてもらいました。

数日後には、このふわふわの毛が全て消えてしまうと思うと、いっぱいとっておきたくて予定より多く毛を拝借してしまいました。長毛種でよかった……と思った瞬間です。

羊毛フェルト教室 当日

作るものは、白猫のブローチ。製作時間は4時間です。

私は羊毛フェルト初めて&不器用ということもあり、うまくできるか心配していましたが、初めてにしてはなかなかの出来ではないでしょうか!?

そして、本当にどうしようもないことに、みーさんの遺毛を混ぜるはずが、慌てて家を出たせいで忘れてしまいました……本当にショック!家族も欲しいと言っているので、一人でチャレンジするときは毛を混ぜたいと思います……

10数人参加されていたので、置いて行かれないようにペースに付いていくのがやっとでした。4時間の間、トイレもいかず黙々と作業。本気になれば人間ってこんなにも集中できるのだな!と思いました。

ちなみに親からは「リアルで気持ち悪い……」と言われました。喜んでいいのか悲しむべきか分かりません……

羊毛作家 MEBARU さん

今回参加したのは、羊毛作家のMEBARUさん羊毛フェルト教室でした。

MEBARUさんを初めて知ったのは、銀座の松屋で行われていた催事。猫に関するグッズを作っているクリエイターさんの作品を展示&販売するイベントで、私は他の作家の方の作品を購入しに来ていました。

そこで目に留まったのがMEBARUさんの羊毛でできた猫ちゃんです。リアルなんだけど、リアル過ぎず、手のりサイズで可愛らしい作品。いつかほしい!!と思ってしまいました。

今回はブローチ作りに参加したわけですが、いつか作品を購入できたらなと夢見ています。

↓↓MEBARUさんが本を出版されたそうです!↓↓

しろねこ17歳10ヶ月を看取って。骨壺カバーを作った話。

手作りの骨壺カバーで寂しくない!

かつて友達から亡くなった猫ちゃんの骨壺の写真を見せてもらったことがあったので、猫の骨壺とはどういうものか知ってはいました。

人間の骨壺と同じ形、カバーは光沢のある和柄

「死」というか、この世ではないものを想起させる気がして、もう少し温かみのある骨壺にできないものかと亡くなる前から検討していました。いわゆる終活です!

ネットで調べると可愛らしい形の骨壺や様々な骨壺カバーが見つかりました。

まず骨壺は、全てのお骨を入れるもの、分骨する用の小さいものに種類が分かれます。
全てのお骨を入れられるサイズのものって意外と少ないんですよね。分骨用は、おしゃれな物や可愛らしいもの、首から下げるペンダントロケットなど様々な種類がありました。

骨壺カバーは種類が豊富です!安いものからオーダーメイドの高いものまで様々。猫ちゃんの体の柄そっくりに作ってくれるオーダーメイドのカバーはとても惹かれました。

結局、骨壺は火葬場で渡される白い陶器のままにし、カバーを好みの物に変えることにしました。
ゆっくりオーダーメイドで作っても良かったのですが、気持ち的に従来の骨壺を見ているのがとても嫌で……一刻も早くカバーを変えたい!!と思っていたところ、母親が作ってくれることになりました。

要望としては、白くてもこもこ。

焦らせてしまったので、ちょっと作りは甘いですが、白くてもこもこのカバーができました!なんと頭・手・しっぽ付き。「触れば寂しさも少しは癒えるでしょ~?」とのこと。

天気の良い日は日向ぼっこさせてます

見た目が骨壺っぽくないので、家が明るくなった気がします!
本人らしい骨壺カバーおすすめです!!

しろねこ17歳10ヶ月を看取って。遺毛ケースを買った話。

毛とヒゲの保管ケースを買いました

みーさんが旅立った際に、ほんの少し毛を拝借していました。それと、なんとなく時々拾い集めていたヒゲがあったので、それをしまうケースを探していました。

ネットで調べると色んな形、サイズ、素材があったので、だいぶ悩みました。
個人的に通気性が良い桐箱がいいなと思っていて、あとは本人のイメージになるべく合うものがいいなと探していました。

やっとイメージに近いものが見つかりました!
東洋美術印刷株式会社さんが作っている「Qtte」というシリーズの物です。
早速注文することに。

サイズは小と大から選べます。名前、日付、シルエット、枠の文様を選びます。
うちの子はペルシャ猫なのですが、ノルウェージャンフォレストキャットの方が似ていたので、そちで注文することにしました。

小サイズ

ヒゲを入れるにはちょっと小ぶりなのですが、おしゃれでかわいい!
シルエットも似すぎてます。枠の文様は和柄なのですが、ペルシャっぽいエキゾチック感(?)のあるものを選びました。

だいぶ満足です。今まで毛はラップに包んでいたのですが、早速収納したいと思います。

しろねこ17歳10ヶ月を看取って。記念に足形を取った話。

肉球の足形を記念に残したい

みーさんが旅立って、もうすぐ1ヶ月。月日の流れは早いなぁ…と本当に感じます。

元気だったころは、手なんか触らせてくれなかったので、爪切りも動物病院でやってもらっていました。旅立ってすぐ、母親が「初めて足触らせてくれたねぇ……」と言っていた言葉が沁みます。

葬儀まで時間があったので、この機会に足形を取ろう!ということになりました。さっそくネットで検索。足を汚さずに手形・足形が取れる商品があることを発見。急いで取り寄せました。

シャチハタ「ぺたっち ペット用」を使ってみて

色は4色から選べるのですが、うちの子は肉球が黒いので「グレー」にしました。

もうこんな機会はない!と、ぺったんぺったん。たくさん押しました。本人はきっと……めちゃくちゃ嫌だったでしょう。苦笑
何度も「ごめんよ~」と謝りながら押しました。

実際の足形(ちょっとザラザラした紙でもここまでキレイに押せます)

紙によってはキレイに押せないかもな……と思っていたので、文房具屋さんで何種類か紙を買っておきました。一番キレイに押せたのは、ミニサイズの普通のメッセージカード。一番難しかったのは和紙でした。

自分の中では、和紙はインクをほどよく吸収してキレイに押せるのでは?と仮説を立てていたのですが。表面のザラザラ具合が影響して逆に難しかったです。
和紙にも様々な種類があると思うので、ものによってはキレイに押せるかもしれません。
とりあえず、いくつか紙の種類を用意しておくことをお勧めします!

たくさん押したものの……勿体なくて使うに使えないし、飾るにしてもそんなにいらないし。でも、二度と手に入らない物だから……いっか!ということにします。
本人には「必要以上に足を触りまくってごめんね」といった気持ちです。

猫の介護で役立ったグッズの紹介

ネコ介護グッズ

たった2週間ちょっとの介護ではあったのですが、その際に便利だったものを紹介したいと思います。

台車

病名が判明して間もなく自足歩行ができなくなったので台車でごはんの場所やトイレに移動させました。人間でいう車椅子の代わりです。

心筋症で肺に水が溜まっていて、姿勢によっては呼吸が苦しくなってしまうので、抱っこもままならない状況でした。台車を使い楽な姿勢で移動してもらうことで、最期までいつもの場所でごはんを食べたり、トイレで用を足したりできました。

軽い皿

元気なころは猫壱の高さのあるお皿を愛用していました。
元気なうちはいいんです!本人も食べやすい高さだし、水のメモリも付いているし。

ただ食事介助が必要になってくると、お皿が重い……

最期まで本人は自力で食べたいという意欲がありました。そのため、口元にお皿をもっていってあげなければいけません。その際、役に立ったのが軽いお皿です。

しかもボコボコしているので、ごはんが引っかかって食べやすい!

腱鞘炎になりかかっていたのですが、お皿を変えることでお互い(?)快適になったような気がします。

猫用のまくら。もともと本人が愛用していたのですが、一つ買い足しました。

大きく分けて用途は3つ。

  • 楽な体の角度にするため、調節用に
  • ごはんを食べるときに体を支えるため
  • トイレに行った際、体勢が楽なように

楽な体の角度にするため、調節用に

肺に水が溜まっているため、体勢によっては呼吸が苦しくなってしまいます。
楽な体勢&角度にするため、頭の下に引いて調節しました。

ごはんを食べるときに体を支えるため

最期まで自力でご飯を食べたがったので、胸の下あたりに引いて食べやすい体制にするために使用しました。

トイレに行った際、体勢が楽なように

旅立つ2~3日前まで、トイレで要を足していました。もちろん起きた状態は難しいので、横たわった状態です。砂の上に横たわるのは痛いだろうし、気分も良くなかろうと上半身の部分はおしっこマットを引き、その上に枕を用意してあげました。


今回は役に立った3点を紹介しました。なかなかうちの子にあった介護用品がなく、色々試行錯誤したので、またご紹介していきたいと思います。

しろねこ17歳10ヶ月を看取って。初めてのペット葬儀を終えて。

しばらく自宅で一緒に過ごして、ついにペット霊園にて葬儀を行ってきました。
天気予報は晴れのはずが、あいにくの小雨。「行きたくない!!」って思っているとしか思えない天気。

いつも通り朝起きて、一緒に朝ごはんを食べて。
すでに冷たくなっているとはいえ、見た目は未だに眠っているよう。これが最後のいつもの朝なんだな……としんみり。

正直、何をもって「お別れ」なのか「いつもと違う」のか分からなくなっていました。
心臓が止まって、動けるみーさんとのお別れ。
お骨になって、毛のあるみーさんとのお別れ。
どれをとってもお別れなので、もはやお別れではなく「進化」なのでは??と思ってみたり。

初めてのペット葬儀

送迎

私の申し込んだペット霊園は、送迎を行っていました。近郊だけでなく、近県まで無料で送迎してくれるとのこと。

もちろん送迎車に乗った方が楽なのですが、いつも一緒に乗っていた車の方が「ドライブ行くぞー!」といった感じで明るくていいなと思ったので自家用車で行くことにしました。

到着

予約していた時間に到着すると、まずは受付で手続き。受付横に専用の台があり、みーさんを置いておきました。
みーさんの愛用していたベッドに寝かせて毛布を掛けて、顔だけ出して眠っているような状態で連れて行きました。後から来た方たちの様子を見てみると、みなさん自宅にあったダンボールに入れて連れてきてました。上から前面にタオルをかけていたり、ダンボールの蓋を閉じていたり。
正直何が正解なのか、よくわかりません。亡くなり方も様々だろうし……

手続きでは、自身の名前や連絡先のほか、ペットの名前や亡くなった日、誕生日などを記載します。
係りの方が「長生きでしたね」「もうすぐ誕生日だったんですね」などなど会話をしながら進めてくださるのが大変ありがたい!
こういう時に事務的に手続きされると、やっぱり傷つきますよね。

火葬の流れ

しばらく待機した後、順番が呼ばれ、炉のある個室へ移動します。
立ち合い火葬にしたので、基本的に流れは人間の場合と一緒です。係りの方に聞くと、以前は合同火葬が多かったが近年は立ち合い火葬が多いとのこと。時代の流れを感じます。
ペットはペットではなく「家族」という考え方が根付いた証拠かなと。

まずは本人を台に移動させます。タオルの上か有料の桐箱か選べました。我が家は迷ったあげく、自宅で普段使っていたバスタオルを引かせてもらいました。もちろん持参しなくても用意してくれるのですが、使い慣れたものの方が安心するかなと思って。

タオルの上に本人を移動するようにお願いされます。私と相方2人でタオルの上にそっとのせました。そして、一緒に置いて(入れて)あげたい品々を添えていきます。プラスチックなどは溶けて張り付くので入れられません。ダメもとで持って行った愛用の小さなフリースの毛布は、無事に枕として引いてあげることが許可されました。あとはお気に入りの毛玉ボール、メッセージを書いた写真、おやつは紙皿をもらえるのでそこに入れます。最後に持参した大量の花を敷き詰めてあげました。

しばらくお別れの時間をもらった後、担当の方と2人でタオルを持ち上げ、炉の台に移動させます。そして炉の中へ。さっきまで思い出を語りながら談笑していたのに、さすがに泣けました。心臓は動かなくなってしまったけど、見た目は眠っているようでしかなかった本人が次会う時は違う形になって帰ってくるのですから……
でも、バイバイとは何となく言いたくなくて。「いってらっしゃい!またあとでね!!」と泣きながら送り出しました。

事前に質問した際にはお骨になるまで1時間半くらいとのことでしたが、実際は1時間くらいでした。個室で待機する間、思い出話に花が咲きます。みーさんは今頑張って仕事しているんだな……と思いました。
その間にも続々と人がやってきます。受付兼待合室はごった返していました。

約1時間後、担当者の方に呼ばれて炉のある部屋へ戻りました。
そこには毛がなくなって骨になったみーさんがいました。「おかえり!おつかれさま!」と声をかけました。この子は頑張ったんだなと涙は出ませんでした。

担当の方がお骨をバットに並べて、どの部位か教えてくれます。まるで理科の教科書の標本のようでした。
その後は人間と同じように二人一組で壺に入れます。お寺さん併設のペット霊園だからでしょうか。基本的に流れは人間の仏教の葬儀と同じです。
1度ずつお箸で入れた後は、お箸でも手でもお好きな方で入れてあげてくださいと言われました。骨が小さすぎて壊れそうだったので、手でそっと入れていきました。

相方と「毛で膨張してたけど、こんなにちっちゃくなっちゃって…」とか「みーさんの足、鶏肉みたいだな~」とか話しながら壺にどんどん入れていきます。はたから見れば不謹慎かもしれないけれど、いつも笑わせてくれて面白い子だったからこそかなと思ったりします。
でも一番大きいのは、この日まで9日間も動かず物言わぬみーさんと過ごしたから、心の整理が少しづつできていたのかなと思います。

すべて入れて、蓋を閉めてもらい、カバーをかけ。葬儀が終わりました。
丁寧に対応してくださった担当者の方や受付の方には感謝です。

ペット葬を終えて

納骨と返骨を選べたのですが、とりあえず返骨にすることにしました。また気持ちが落ち着いたころに、納骨するならすればいいかなと。
どうしても仏教柄の骨壺カバーを見ると気持ちが沈むので、普段使っていたフリースのひざ掛けで巻いて首輪をつけて、顔がアップの写真を上にのせました。
ロボットみたいな佇まい……だけどちょっと笑える。可愛い骨壺カバーを買おうかなと思ったけど、こっちの方が本人らしいかな?と思い始めてきました。

毛がなくなっちゃったけど、やっぱりみーさんはみーさんだよな!と今では思えるようになりました。

しろねこ17歳10ヶ月を看取って。旅立ってからすぐやったこと。

ちょうど1週間前に、白猫みーさんは旅立っていきました。
親の看取りを経験したことがあるので、大体の流れは分かっていましたが、しばし悲しみに暮れた後は時間との闘いです。

本人を安らかな状態に整えるため、てきぱき動く必要があります。悲しさの絶頂で無理!!って感じなのですが、本人のため、そして自分のため、必死で動く時間は心の支えになるような気がします。

心臓が止まっても、まだ温かいんですよね。生きているように……
たくさん撫でて、ふわふわした感触を心に焼き付けて。

まず最初にペット用ボディタオルで体を拭いてあげました。いつもなら暴れるのですが、静かに拭かれている姿がまた悲しいんですよね。
ペット用ボディタオルがなければ、ウェットティッシュや濡れタオルでも良いと思います。
看取りの本には汚れが酷ければ体を洗ってあげるとありましたが、結構大変だと思います!何人かいればできるかと思いますが、うちの子はお風呂嫌いだったので、さすがにそこまではしませんでした。

そのあとはブラシで毛並みを整えてあげます。
いつもは市販の毛先が針金のようなブラシを使っていたのですが、さすがに肌が傷つきそうと思ったので、くしでとかしてあげました。

目ヤニや鼻、耳も拭いてあげて。食べカスがあるかもしれないので、歯磨きシートで歯も磨きました。これもウェットティッシュや濡らしたティッシュでもいいかもしれません。

そして時間が経つと体から水分が抜けてくる可能性があるので、小さな鼻栓をティッシュで作って詰めてあげて、おしりもおしっこマットを小さく切ったものをサージカルテープでとめてあげました。

それから目を閉じてあげることを忘れずに!
うちの子は大きな発作もなかったので、手を添えるとスッと閉じてくれましたが、発作などが酷いと閉じにくい可能性があります。(実際、親がそうでした)
自然と閉じるまでサージカルテープで軽くとめてあげてもいいかもしれません。私も「ごめんね!嫌だよね??でも、ちょっとだけごめん!!」って何度も謝って、しばしとめさせてもらいました。

お気に入りのベッドの上にタオルで巻いた水枕を置き、おしっこマットを広げ、その上に寝かせてあげました。死後硬直の前に体勢を整えてあげないといけません。

そして、背中とおなかにタオルで巻いた保冷剤を添えました。
最後におなかに愛用していた毛布を掛けてあげると……眠っているようにしか見えない!!不思議な気持ちになりました。