白猫闘病日記

チンチラシルバー17歳、心筋症が見つかってから今日まで。

しろねこ17歳10ヶ月を看取って。初めてのペット葬儀を終えて。

しばらく自宅で一緒に過ごして、ついにペット霊園にて葬儀を行ってきました。
天気予報は晴れのはずが、あいにくの小雨。「行きたくない!!」って思っているとしか思えない天気。

いつも通り朝起きて、一緒に朝ごはんを食べて。
すでに冷たくなっているとはいえ、見た目は未だに眠っているよう。これが最後のいつもの朝なんだな……としんみり。

正直、何をもって「お別れ」なのか「いつもと違う」のか分からなくなっていました。
心臓が止まって、動けるみーさんとのお別れ。
お骨になって、毛のあるみーさんとのお別れ。
どれをとってもお別れなので、もはやお別れではなく「進化」なのでは??と思ってみたり。

初めてのペット葬儀

送迎

私の申し込んだペット霊園は、送迎を行っていました。近郊だけでなく、近県まで無料で送迎してくれるとのこと。

もちろん送迎車に乗った方が楽なのですが、いつも一緒に乗っていた車の方が「ドライブ行くぞー!」といった感じで明るくていいなと思ったので自家用車で行くことにしました。

到着

予約していた時間に到着すると、まずは受付で手続き。受付横に専用の台があり、みーさんを置いておきました。
みーさんの愛用していたベッドに寝かせて毛布を掛けて、顔だけ出して眠っているような状態で連れて行きました。後から来た方たちの様子を見てみると、みなさん自宅にあったダンボールに入れて連れてきてました。上から前面にタオルをかけていたり、ダンボールの蓋を閉じていたり。
正直何が正解なのか、よくわかりません。亡くなり方も様々だろうし……

手続きでは、自身の名前や連絡先のほか、ペットの名前や亡くなった日、誕生日などを記載します。
係りの方が「長生きでしたね」「もうすぐ誕生日だったんですね」などなど会話をしながら進めてくださるのが大変ありがたい!
こういう時に事務的に手続きされると、やっぱり傷つきますよね。

火葬の流れ

しばらく待機した後、順番が呼ばれ、炉のある個室へ移動します。
立ち合い火葬にしたので、基本的に流れは人間の場合と一緒です。係りの方に聞くと、以前は合同火葬が多かったが近年は立ち合い火葬が多いとのこと。時代の流れを感じます。
ペットはペットではなく「家族」という考え方が根付いた証拠かなと。

まずは本人を台に移動させます。タオルの上か有料の桐箱か選べました。我が家は迷ったあげく、自宅で普段使っていたバスタオルを引かせてもらいました。もちろん持参しなくても用意してくれるのですが、使い慣れたものの方が安心するかなと思って。

タオルの上に本人を移動するようにお願いされます。私と相方2人でタオルの上にそっとのせました。そして、一緒に置いて(入れて)あげたい品々を添えていきます。プラスチックなどは溶けて張り付くので入れられません。ダメもとで持って行った愛用の小さなフリースの毛布は、無事に枕として引いてあげることが許可されました。あとはお気に入りの毛玉ボール、メッセージを書いた写真、おやつは紙皿をもらえるのでそこに入れます。最後に持参した大量の花を敷き詰めてあげました。

しばらくお別れの時間をもらった後、担当の方と2人でタオルを持ち上げ、炉の台に移動させます。そして炉の中へ。さっきまで思い出を語りながら談笑していたのに、さすがに泣けました。心臓は動かなくなってしまったけど、見た目は眠っているようでしかなかった本人が次会う時は違う形になって帰ってくるのですから……
でも、バイバイとは何となく言いたくなくて。「いってらっしゃい!またあとでね!!」と泣きながら送り出しました。

事前に質問した際にはお骨になるまで1時間半くらいとのことでしたが、実際は1時間くらいでした。個室で待機する間、思い出話に花が咲きます。みーさんは今頑張って仕事しているんだな……と思いました。
その間にも続々と人がやってきます。受付兼待合室はごった返していました。

約1時間後、担当者の方に呼ばれて炉のある部屋へ戻りました。
そこには毛がなくなって骨になったみーさんがいました。「おかえり!おつかれさま!」と声をかけました。この子は頑張ったんだなと涙は出ませんでした。

担当の方がお骨をバットに並べて、どの部位か教えてくれます。まるで理科の教科書の標本のようでした。
その後は人間と同じように二人一組で壺に入れます。お寺さん併設のペット霊園だからでしょうか。基本的に流れは人間の仏教の葬儀と同じです。
1度ずつお箸で入れた後は、お箸でも手でもお好きな方で入れてあげてくださいと言われました。骨が小さすぎて壊れそうだったので、手でそっと入れていきました。

相方と「毛で膨張してたけど、こんなにちっちゃくなっちゃって…」とか「みーさんの足、鶏肉みたいだな~」とか話しながら壺にどんどん入れていきます。はたから見れば不謹慎かもしれないけれど、いつも笑わせてくれて面白い子だったからこそかなと思ったりします。
でも一番大きいのは、この日まで9日間も動かず物言わぬみーさんと過ごしたから、心の整理が少しづつできていたのかなと思います。

すべて入れて、蓋を閉めてもらい、カバーをかけ。葬儀が終わりました。
丁寧に対応してくださった担当者の方や受付の方には感謝です。

ペット葬を終えて

納骨と返骨を選べたのですが、とりあえず返骨にすることにしました。また気持ちが落ち着いたころに、納骨するならすればいいかなと。
どうしても仏教柄の骨壺カバーを見ると気持ちが沈むので、普段使っていたフリースのひざ掛けで巻いて首輪をつけて、顔がアップの写真を上にのせました。
ロボットみたいな佇まい……だけどちょっと笑える。可愛い骨壺カバーを買おうかなと思ったけど、こっちの方が本人らしいかな?と思い始めてきました。

毛がなくなっちゃったけど、やっぱりみーさんはみーさんだよな!と今では思えるようになりました。